パタンナーaridonのメモ帳

(株)インプルーヴでパタンナーやってます。

分解して初めてわかる事もある

現在 修正中の2019年AWの一点サンプル。

インドの工場で作製5GG(ゲージ)の羽織風カーディガン。

 

思い切りドロップショルダーなので、小肩巾も広いです。

 

 

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ノーカラーの釦レスのカーディガンですが、

 

なーんか、前から見たときに前身頃の分量も貧相で

ネック周りも身頃が痩せて見えて、よろしくないな。と思ったんです。

 

後ろから見ると、

 

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小肩線がメッチャつれている。。

美しくないし、

着用してみると、小肩線が身生地と共に自然に伸びないので

着心地が悪い。。

 

さぁ、困った。

 

多分、リンキングの伸びが無く硬くて、そのせいなんだろうなぁ、と

インドの工場で使用しているリンキング機は、

日本のものと違って、二方向から刺し目を作る複雑な機械なのです。

で、めちゃくちゃ伸びが悪い。

 

 

でも、本当にその理由か調べてみなければ。

 

ということで、小肩のリンキングを解いてバラバラにしてみましたよ。

 

そうするとですね。

 

もちろん小肩のリンキングがきついのは当然なのですが、

 

なんと!

前身頃の身巾が、パターンより全然狭く上がってた!というのが発覚しました。^^;

 

前身巾が狭いということは、前小肩巾も狭くなり。。

 

後小肩巾≠前小肩巾であり、後小肩巾≧前小肩巾になってたのです。

 

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こんな感じで、前端からの分量が減っていて、前小肩巾も衿(前立て)分くらい少ないです。

 

なので、前肩を引っ張ってリンキングするために

上の写真のように、後肩辺りが余って吊れてるように見えてたんですね。

うーーーん。

 

 

 

ということで、不足の部分を補って

果たして、元の欲しい形に戻るのか?を検証しなければいけません。

 

5GGの編地はなかったので、シーチングを足してみました。

伸び分が違うので、少し突っ張った感じに見えますが

そこは、少しご勘弁を。。

 

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パターン上では、これくらい不足してました。

 

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そうなるとですね。

 

さっきまで、リンキングのせいで100%吊れていた小肩線が…

まぁ、なんということでしょう!!

 

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吊れたよう見えませんね~~~。

 

これはシルクピンで簡単に留めてるだけなんですが、

その状態でも、自然な小肩線に見えますね!

 

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そして、1stサンプルでは、後繰りが深く感じて

 

後ろ側に抜けて?見えていて

 

いっそ後繰りを上げたほうがよいのかな?って思ってたんですが

 

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(左身頃のままだと、↑このボディの隙間が開いてる分量足りなく感じる)

 

 

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肩線を正しく戻したら

 

やはり最初の後下がりでOKになりました。

 

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前小肩巾を戻すことによって

 

前身頃が天巾に引っ張られることが無いので

 

アームホールも体から離れて袖周りもゆったりして着易くなりました。

 

 

1stサンプルを着用した印象では、

アームホール底を1cm下げて、もう少し袖周りをゆったりさせたいな、って

感じだったのが、すべてクリアーになりました。

 

やった!笑

 

 

ということで、この商品に関しては

 

前身頃の不足部分(シーチング)を足すことと

 

リンキングのテンションを出来る限り緩めることの修正事項で

 

まとめようと思います。

 

 

㈱インプルーヴ http://improve-knit.com  オカモト ヨウコ

ギャザースカートのいろいろ。

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こんにちは。オカモトです。

 

毎日、毎日、本当に暑いですね。

 

昨日は、とうとう観測史上初の気温41.1度が出たという・・・

 

本当に信じられない>< 

 

大阪も神戸も、蒸し風呂のようですよ。

 

日本もとうとう亜熱帯化してきましたね~

 

 

 

こう暑いと、毎朝コーディネートを考えるのも面倒になり

 

ついつい涼しいロングスカートを選んでしまいます。

 

若しくはガウチョパンツ、巻きスカート、ワイドパンツ などなど。

 

 

どれも足に纏わりつかないし、

 

こんな時だけは女性で良かった~と思うワタクシ。笑

 

 

で、皆さんも

 

ギャザースカートなんかを履くことが多いのではないかと思います。

 

ギャザースカートはちょっと苦手。。。

 

っていう方もいらっしゃいますか?

 

 

 

実は

 

パターンの取り方で、

 

若々しく(ちょっとカジュアル?)なったり

 

大人っぽく(エレガント系)になったり。

 

 

苦手っていう方は、

 

大人っぽく見えるギャザースカートを選んで着てみるとしっくりくるのではないかと思うので、ちょっと共有してみますね。

 

 

 

今日私が履いているギャザースカート。

 

先頭の絵のスカートです。↓

 

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綿レーヨンのスカートです

 

 

 

ちょっとお見苦しいですが ^^;

全体の形が見えるように

してみました

 

 

そうすると、こんな感じです。

 

腰周りのギャザーが多く感じませんか?

 

綿の膝丈の裏スカートも、ウエストに縫いこんでいて

ギャザー分も倍で膨らむので

よけにそう感じるのかも知れませんが。。。

 

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これは市販のスカートで私が引いたパターンではありませんが

 

多分パターンはこんな感じかな?

 

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脇線がまっすぐ垂直で

 

裾巾=腰巾のような気がします。

 

なので、ウエスト巾をゴムで縮めるとかなりのギャザーが寄ります。

 

簡単な作りなので、作りこんだ感もなくカジュアルな雰囲気がでますね。

 

 

このスカートは、裾のカットワークが気に入って購入したので

 

これはこれで満足しているのですが、

 

もうちょっと腰周りがすっきりしているほうが

 

大人な女性には向いているのかしら?^^; とか思いました。

 

私も 十分大人なアラフィフなので

 

体型をもう少しすっきり見せたいのなら

 

こんな風なパターンにしてもよいかな?と思います。↓

 

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裾からウエストに向かって少し斜めにカッティングします。

 

すると、腰周りのギャザー分量が少なくなり、

 

すっきり見えます。

 

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ほんの数センチでも 斜めにすることによって、

 

脇線がバイアスになるので、

 

スカート全体が前から見ると少し台形に見えて

 

きもーーち、落ち感もあり、大人っぽいスカートになると思います。

 

 

腰周りが少し張り気味で気になる方や、

 

下腹が気になる方にも、こちらの形のほうがお勧めかもです。

 

 

実際に、脇線を少し斜めに落としたギャザースカートを

 

来春モノでパターンをひきました。

 

大人カジュアルな感じで可愛かったです。

(商品上がってきたら、また掲載しますね)

 

 

 

皆さんがお店でこの二つの形を見極めるには

 

スカートの脇線が地の目が通ってまっすぐなのか

 

少し斜めに生地がカッティングされているか、を見れば

 

一目瞭然ですよ。

 

 

是非是非、見比べて 試着して 自分に似合う

 

ギャザースカートを見つけてみてくださいね。^^

 

 

 

 

㈱インプルーヴ   http://improve-knit.com

 

オカモト

 

リンキング機ってなに?

突然ですが、みなさん「リンキング機」ってご存知でしょうか?

 

 

布と布を縫製する機器としては 一般的に「ミシン」がありますが

 

ニット(編地)とニットを縫製する手段として「リンキング機」が主にあげられます。

 

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ヤスミ式(八角)リンキング機

 

 

上は、当社においてあるリンキング機です。

 

普段は使わないので、奥の平たい板の歯の部分に

ダンボールを被せています。

 

 

リンキング機には主に、上の写真のような

まっすぐに歯が並んでいるヤスミ式リンキングと

丸く円状に歯が並んでいる、ダイアル式リンキングがあります。

 

ネック周り、衿付けや袖口などの円状の縫製にはダイアル式リンキングが使われ

前立てなどまっすぐることが多いです。

 

 

普段皆さんが着ているニット製品をひっくり返して見ていただきたいのですが

縫製部分にループ目のような輪っかが連なっている・・鎖状のような縫い目になってい

ればそれはこの「リンキング機」で縫製されているのです。

 

 

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上の写真のなかにある 黒い縫い目がリンキング機で縫製した縫い目で

この「目」のことを、主に「リンキング目」と私たちは呼んでいます。

(リンキング目がガタついているのは、お見逃し下さい。。ためしに縫っただけの目です)

 

通常、ミシンは上糸と下糸の上下二本の糸で二方向から交差するように動き

生地を縫っていきますが

リンキングに使用する糸は、一本になります。

その一本の糸がループを連続して編むように、動いていきます。

 

編み物をする方なら想像がつくでしょうか?

鈎針で引き抜き接ぎをする要領に近いと思います。

 

一本の糸で縫製していくので、ミシンで縫製するよりも縫い目にテンションがあり

身生地と共に多少の伸びが出るので、ニット製品に適している接ぎ方なのです。

 

 

、、で

 

長々とリンキングの説明をなんでしたかといいますと!^^;

 

実は来月に、このリンキング機をみんなで触って動かしてみよう~~!という趣旨のもと、リンキングのワークショップを開催する運びとなりました!

 

www.facebook.com

 

とにかく、百聞は一見にしかず、興味のある方は、まず見に来て下さい!笑

 

当日は、実際にリンキングの技術を持っておられる

 

協力助っ人にもお越しいただきますので、大丈夫です。^^

 

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日中は、親子で楽しめるワークショップを開催予定で、

夕方から、「大人のリンキング教室」としてリンキング機の解説や仕組みなどの座学と実際にリンキング機を動かしてみて体験していただきます。

 

大人のリンキング教室は、今後も第2回・3回と続けていく予定です。

 

「リンキング」というニッチな講座ですが、

他では体験できない講座だと思いますので、興味のある方は是非お越し下さいませ~。

 

今後、当ブログでも講座について宣伝していきますので

チェックよろしくお願い致します。

 

 

 

パタンナーって?

少し前のことですが、

 

うちの会社がある「KIITO=デザインクリエイティブセンター神戸」の一階で開催されていた「素材博」で出展していた業者さんと話したことを書きたいと思います。

 

 

素材博とは、、素材博覧会

 

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手芸や洋裁やアクセサリー作りの材料となる。まさに「素材」が

 

一堂に会した博覧会なのです。

 

もちろん販売していますよ~。

 

毎年、開催されているようで

 

入場無料だし、ハンドメイド好きの方なら

 

一日中、見て回れると思います。

 

 

 

私も、お昼の休憩にチラッと見に行くつもりが

 

沼に落ちるように足をとられつつww

 

やばいー、とわれに返り職場に戻ってきたのでした。。

 

 

 

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ささっと見ただけでしたが

 

このくらいをゲット。

 

 

 

可愛い手作り糸をゲット。

 

 

 

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そして、ビーズやピアスの金具、 コットンパールも。

 

 

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古着っぽい、生地のハギレもゲットしたので、

 

後日、家でターバンを作ってみた。

 

 

 

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娘に作ってみたのだが

 

おばさんみたいでヤダ!ってことで

 

撃沈。

 

ちーーーん。

 

 

仕方ないから

 

また私が使おうか。

 

 

 

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今度からは、ちゃんと娘に確認取ってから作ることにします。

 

 

 

って、私の作ったものの紹介などではなく!!

 

 

このハギレを購入した生地屋のご主人との話で

 

「はて。」と感じたことなのです。

 

 

ご主人と言っても、多分私と同世代か年下、

 

アラフォーかアラフィフの方とは思うのです。

 

 

生地の説明を色々して下さってたんですが、

 

 

 

*********************************

 

私「そうですよね^^。わかります。

  パタンナーしてるんで、大体洋裁のことはわかるので」

 

主「えっ?パタンナーされてるんですか?」

 

私「はい、そうです。」

 

主「パタンナーって、最近はあれですか?

  CADでパターンをひいて、データ送信で終わるんですよね」

 

 「昔みたいに、ピン打ちしたりして、イチから手で引いたりしないんですよね?」

 

私「えっ!!

  ^^; 私、今でもピン打ちしてドレーピングして、手でパターン引いてますよ。」

 

主「えぇーー。そうなんですか。

  ちゃんとされてるんですね。

  最近話するパタンナーさんは、ほとんどCADで仕事するって聞いてたんで。。」

 

*********************************

 

 

確かに、CADというパターンオペレーションシステムはあります。

 

私がパタンナーになった20何年か前に、今のCADより使い勝手は悪いですが

 

東レのCADも会社に導入されていて、グレーディングに使用されたり

 

ファーストパターンをデジタイザーで入力して、工場にオンライン送信していました。

 

また、簡単な修正をデータ上でしたりもしていました。

 

ただ、当時はマスターパターンの作成は、あくまでアナログで。

(アナログっていう言い方も好きではありませんが。。)

 

シーチングでピン打ちしたり、トワール組みをしてシルエットを確認したものを

 

データ入力していました。

 

 

しかし、今はコンピュータ化の時代。

 

CADも東レさんだけではなく、ユカ&アルファ、島精機のSDSにもPGMはついています。

 

 

パタンナーとは、パターンを作る人のこと。

 

なので、確かにデータ化しているパターンをCADで触れなくちゃいけないのかもしれない。

 

いまどきのパタンナーさんはCADが出来て当たり前なのかもしれない。

 

私のように、まだCADが当たり前の日常になかった時代の人は

 

専門学校でCAD操作の学習もしておらず、皆さん仕事で習得していったんじゃないかと思います。

 

私は、、というと

 

最近島精機のPGMの練習を始めたばかりで、CAD操作に関していえば

 

超ドンくさいんですけど。悲

 

 

 

ただ、CADがさくさく触れたら一人前のパタンナーっていえるのかなぁ?

 

CADだけで、パターンのすべてを正しく作成できるのだろうか?

 

それって、パタンナーというよりも

 

CADオペレーターの仕事と言えるんではないだろうか。

 

 

 

 

アナログのパターン操作も、CADのパターン操作も

 

操作する時に考えることは一緒で、

 

・ここで、何センチ展開してフレアー分を出す。

とか、

・アームホールラインを内側に数ミリ入れて華奢に見せる。

とか、

・袖の分量をひじ周りでゆとりを出して、袖口の分量はキープで。

とか、

 

操作する内容を確定し、操作方法(やり方)は、そのパタンナーさんの頭の中に

あると思います。

一つの答えを出すまでの導き方は、本当にパタンナーさんによって違うと思うので。。

 

逆に言えば、それがそのパタンナーさんの味と言うか個性と言うか。。

 

その方法がはっきり分っていないと、紙のパターンでもCAD上の操作も

出来るはずはないです。

 

だから、きちんとCADでもパターンを扱える人は、アナログのパターン操作も出来るに違いないはずなのです。

 

 

 

そして、

その自分が作成したパターンが正しいかを確かめるために

シーチングでトワールを組んだり、ピン打ちするパタンナーさんでありたい。

 

今、3DシルエットでCAD入力したパターンを見える機能もありますよね。

 

分るんですよ、分るんです。。

それで 随分シルエットの連想も出来るし、

時短にもなります。

 

 

私もシーズンのパターンのすべてをトワールで確認できない時もあるし、

簡単な確認作業のときは、随分楽なんだろうなぁ。。と思います。

 

 

ただ、ここぞ!ってときの、自分の目で確認したいシルエットのこだわりなんかは

やっぱり自分の手でピン打ちして、

何なら、そのトワールで組んだものを体に当ててみて

バランスなんかを確認したい!

と思うのですよ。。

 

そのうち、化石かシーラカンスかwwって言われそうですが。

 

やっぱり、私でしか引けない線というか、(CAD上でもそうですが)

そういうものにこだわって

パターンを作りたいと思います。

 

だって、簡単な操作で作れるパターンって

ヤじゃないですか?

どうせ自分が作るものなら、他の誰も真似できない線を

引きたいですよね。

 

これ、間違ってないですよね? 笑

 

 

    株式会社インプルーヴ  岡本    

      http://improve-knit.com

 

2018年W杯代表ユニフォームの比較など

ただいま盛り上がりをみせている

Wカップ2018 ロシア大会。

 

 

日本の予選リーグの初戦はコロンビアで

 

なんと2‐1で勝利!!

ここで、日本国内のW杯熱が一気に上がったような

気がするのは、私だけ~、ではないはず(´・ω・`;)

 

 

昨日、というか今日の未明に行われていた

 

第二戦も、なんとなんと接戦のうえ2-2のドロー。

 

私も別室から聞こえてくる応援の熱い声に寝れなくなり

 

ウツラウツラしながらも

 

最後まで視聴してしまった。

 

 

競合のセネガル相手に、試合運びでは決して

 

負けてなかったように思う。

 

と言うか、勝ててた試合だった。。

 

なので、ちょっと悔しさの残る試合となった。

 

 

決勝トーナメントにいけるかどうかは、

 

残り一試合の結果次第らしいし

 

是非是非、日本チームには決勝トーナメントに

 

進んで欲しい!と思います。

 

 

と、試合の結果も気になるところではあるけど、

 

私がなんとなーく気になって見ているのは

 

各国の代表選手が着ているユニフォームです。

 

 

スポーツウェアなので、専門外で詳しくはわかりませんが

 

画面で見る限り、ここ数年で

 

素材もうんと薄くなり

 

シルエットも体にフィットしてきている気がします。

 

その点でいうと、サッカー用が特別ではなく

 

スポーツウエア市場の全体の流行なんでしょうか。

 

最近のフィットネスウェアも

 

薄くってフィットしたものが多いですものね。

 

 

 

で、なんでしょう、、

 

昔は、襟付きのデザインもあったように思うけど、

 

今は丸首やVネックが主流なんですねー。

 

 

と、ちょっと気になったので、

 

少し調べてみました。

 

 

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まず一番気になるのが、ボディ(身頃)のシルエット。

 

体の動きに影響でやすいところですよね。

 

 

 

 

まずは、王道のセットインスリーブ。↓

 

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≪コロンビア代表ユニ≫

 

 

 

 

 

肩から袖付けまでがからにフィットしやすい

 

ラグランスリーブ ↓

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≪ブラジル代表ユニ≫

 

 

 

と、ボディは、大体この二タイプに分かれてます。

 

ラグランスリーブの袖腺の角度の入り方が

 

マチマチなところはありますが、

 

それは、スポーツメーカー各社のパターンの違いのような

 

気がします。

 

 

メーカーも

アディダス

・プーマ

・ナイキ

ニューバランス

ヒュンメル

・アンブロ

・エレア  などなど。

 

一般的には上からの三社が圧倒的に多いように見えますが

 

国によっては、自社のスポーツメーカーを取り入れていたり

 

なかなか調べると面白い。

 

 

 

ちょっと脱線しちゃいましたが

 

ボディの形で面白いな!と思ったのがこちら。

 

 

 

ラグランスリーブより切り替えの角度が

 

肩線に平行になり、エッジが効いている

 

エポーレットスリーブのユニフォーム。

 

今回の予選出場の32代表の中で、ここだけだったかも。。

 

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≪ペルー代表のユニ≫

 

 

 

 

裾のデザインも、この2タイプ

 

 

裾線まっすぐ or シャツのようにカーブ

 

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セネガル代表の裾まっすぐユニ≫ 

 

動物の柄が透けて見えるのかっこいい~。

 

 

 

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≪スペイン代表ユニ≫ 裾線カーブしている

 

 

 

 

 

衿は、丸首やV衿などがほとんどなんですが

 

ここで、私が

 

かっこいい!と思ったのがこちら! ↓

 

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パナマ代表ユニ≫

 

なんでしょう。。

 

ヘンリーネックのようなかっこよさ。

 

ユニフォームにしとくのもったいない。(笑)

 

 

 

 

身頃に、透かし柄とか、プリント柄とか

 

入っている国も多かったのですが

 

すこーし変わってるな、と思ったのがここです。

 

えっと、アーガイル模様??

 

 

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≪ベルギー代表ユニ≫

 

アーガイル模様とアディダスのマークのコラボが

 

又、なんともいえませんね。

 

 

 

 

あと、今回一番目を引いたユニフォーム!

 

ナイキの手がけたナイジェリア代表のユニフォーム ↓です。

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こちら、開幕前の予約段階で300万着を売る

 

大ヒット商品になったんだとか。

 

 

 

そして、選手の移動用のスーツもおしゃれ。

 

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なにこれ!

 

こんなスーツ、素敵過ぎるでしょ!!

 

靴も、靴も、かわいい。。。

 

めっちゃ似合っている。。

 

 

 

 

ナイキでは、このヒットを受けて、

 

ユニフォーム以外のストリート用として

 

こちらも展開しているそうです。

 

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やるな、ナイキ。

 

 

 

 

ということで、色々調べて思うことは

 

ユニフォームといえど、流行があって

 

市場に受け入れられると爆発ヒットになるんだーってことでした。^^;

 

 

 

にわかサッカーファンでも、

 

今後は各チームのユニフォームを楽しみながら

 

観戦したいと思います。

 

 

最後になりましたが

 

わが日本代表のユニフォーム

 

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テレビで見たときは、身頃がドット柄に見えたのですが、

 

こちらは日本独自の「刺し子」をイメージしているようですね。

 

このユニフォームも

 

某英国紙での人気ランキングの4位に入っているそうな。

 

流石です!!

 

 

 

 

 

株式会社 インプルーヴ   improve.com    岡本

      

    

 

仕事の「5S」

 

 

今日は梅雨の晴れ間とでもいいますか、とても暑くなってきました。

 

湿度も高くて夏を感じる日になりましたね。

 

明日は、またまた雨の予報です。

 

晴れ間も大事に活用しなくてはいけませんね。(´・ω・`;)

 

 

 

≪大阪北部地震が起こったそのとき≫

 

 

 

今週の月曜日、

 

大阪府北部を震源とした地震が起こりました。

 

発生時刻は、朝の7:58頃。

 

私は、大阪市内にある自宅で被災しました。

 

自宅の3階のキッチンにいた私は、

 

最初少し食器棚がガタガタっと揺れだした時

 

「大きなトラックでも家の横を通ったんかなぁ~」と思いました。

 

 

その後に、食器棚がドン!って突き上げられ、

 

揺れが益々大きくなると

 

直感で「地震!!」っと。 

 

 

 

まだ登校前の息子は机の下にもぐり、

 

出勤前の私は咄嗟に食器棚を押さえてました。。

 

 

 

阪神淡路大震災を経験している私は、

 

食器棚が一番先に倒れるって分っていたのですが、

 

ガラスの観音開きの扉を補助具で留めておらず、

 

中身が飛び出てくる!!って

 

体が咄嗟に反応しちゃったみたいです。

 

 

 

今思えば、ちょっと危ない反応だと

 

反省しています。

 

幸いに、我が家の居住区は

 

震度5弱程度で済んだのでよかったものの

 

もっと大きな揺れだと、

 

押さえてる私の上に棚が倒れてきますからね。

 

(その後すぐに、S字フックで扉を固定しました)

 

 

 

キッチンの棚の上にあったステンレスの大きなお鍋と、

 

水筒などが転げ落ちてきたのと

 

食器棚の中で少しのお皿が落ちて割れたくらいで、

 

さほど被害はなくて済みました。

 

ですが、冷蔵庫や電子レンジを入れてる家具も

 

数センチは動いていたので、

 

もっと激しかったらと!、恐ろしい。。

 

 

今回は南北にゆれたようで、

 

家具の配置・向きが、

 

その揺れの方向に耐えれたようです。

 

 

 

子供部屋の机などは引き出しが全部開いていたし、

 

電子ピアノや本棚などの重い家具も

 

10cmほど移動していました。

 

 

 

 

いやあ。 

 

本当に、地震は怖い。。

 

忘れた頃に、天変地異は起こります。

 

防災防災、って言うのは簡単ですが、

 

のど元過ぎれば。。。と言うやつで

 

持ち出し道具、転倒防止策、非常食・水、など

 

全然きっちりとできていなかったと反省です。。。

 

 

特に我が家は、猫の家族も4匹いるので

 

この子達の安全確保も最優先で考えなければいけない。

 

 

今回、4匹とも揺れが始まると

 

上の階に逃げていったのですが、

 

揺れが治まって一時間たっても、

 

そのうち2匹は姿を現さず

 

家庭内捜索することになったのです。

 

 

かなりの揺れと、物がおちて割れる音など、

 

ネコさんにはとても怖かったようで

 

(言葉が分らないので、地震を理解できないし)

 

地震から4日たった今でも、

 

必要以上に人間に甘える子もいれば

 

音に敏感になってしまい、

 

物影に隠れて出てこない子もいます。

 

 

 

震源に近い場所では、網戸を破って逃げた子や

 

揺れて開いてしまった窓から、

 

逃げてしまった子もいるそうで。。

 

ホント、ひと事ではございません。

 

 

 

我が家も、絶対に窓の外に出ることはないと

 

分っていても、

 

なかなか姿を見せない一匹を見つけるまでは

 

不安で不安で仕方ありませんでした。

 

 

一日でも早く、脱走したネコさんたちが

 

おうちに戻れますように。。

 

祈らずにはおれません。

 

 

 

 

 

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ぼくも ゆれがおさまっても こわくってなかなか でてこれなかったよ

あれから おおきなおとが するたびに

くらいところに にげこむの

にんげんがいると あんしんするけど

おるすばんのときは ものいれのおくに かくれてるよ

 

 

 

≪モノの5S から仕事の5Sへ≫

 

 

さて、そんなこんなで 今週は

 

地震で仕事ができない日もありましたが

 

なんとか納期も無事に

 

守り終えました。。

 

 

 

今日は、先日行った「5S」のことをご紹介です。

 

 

今年度からの会社の目標の一つとして

 

「5S」に取り組む日というのを

 

一ヶ月に一日設けることになりました。

 

「5S」・・・5つのS(サ行)のことで、

 

主に以下のことをさします。

・整理

・整頓

・清掃

・清潔

・躾

 

仕事柄、ニットの糸、編地、生地、

 

紙(パターン紙)、雑誌、などなど

 

オフィスには物があふれ返っている状態でして。。

 

資料として必要なものも多く、

 

物が多いのは仕方のないことだ、と半ば

 

あきらめていました。

 

 

しかし、物に囲まれて仕事していると

 

居心地が悪いし、なんか集中できない!など

 

不調を感じるようになりました。

 

思い切って会社内でそのことを話し合い

 

「そうだ! 月イチで5Sの日を設けて、強制的に整理整頓し物を減らしていこうよ」

 

ということになりました。

 

 

 

はい。

 

隊長は 言いだしっぺの私です。((´・ω・`;)

 

今月の5Sの場所などを書き出して指示します。

 

 

ざっくりしたメモ書き。。

これを頭に入れて作業するゾ。

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一日の中で行える作業を想定して

 

予定を組みましたが

 

なんとか、6時間ほどで作業は終了~~~。

 

 

 

 

私(岡本)の作業台である ガラスの机を

 

目標の東に面した窓の下に

 

置くことができました!(嬉)

 

そしてカラーBOX も2台つぶして廃棄(すっきり)

 

 

 

 

こうして 明るい外に向きながらブログも更新できます。

 

気分も明るくなって

 

効率も上がりそう~~。

 

 

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一昨日は、この机のお陰で

 

一人黙々と、インストラクションの更新を

 

14型分を終えることが出来ましたよ。

 

 

私たちが行ったのは、単なる「モノの5S」かもしれないけど

 

モノの5Sを通して、やがては「仕事の5S」もして行こう!というのが

 

この月イチの「5S」の本来の意味です。

 

 

 

**********************************

 

仕事の5S

整理・・・付加価値を生まない仕事は廃棄

整理・・・必要な時に必要な仕事が完了する

清潔・・・ムリ・ムラ・ムダの見える化と排除、問題解決力の向上

清潔・・・改善された業務を標準化・共有化

躾・・・・自主・自立型の人づくり、PDCAを回せる人づくり

 

**********************************

 

日常の業務に流されて、ついつい目先の仕事優先になってしまうけど

 

一ヶ月に一度でも、部屋の片づけをしながら、

 

自らの仕事の棚卸しもできるように

 

頑張ろうと思います。^^

 

 

㈱インプルーヴ  岡本

   improve.com

 

#5S #仕事の5S

 

ニットの成型商品のまとめ方のコツ①

 

 

梅雨入りしましたね~。( ;∀;)

 

今年の梅雨空は期待を裏切らず、ど~んよりしていますね。

 

湿度も上がり、少し動くと汗ばむ季節となりました。

 

 

 

しかーし。

 

 

アパレルの商品企画や開発する私たちにとっては、

 

梅雨であろうと、真夏であろうと

 

季節に関係なく、企画中のサンプルチェックはやってくるわけです。

 

暑いときに秋冬物、寒い時に春夏物の企画をする。。

 

これ、アパレルあるあるかもしれませんね。(^^;

 

 

 

 

先日、

 

この2018年の秋冬物として納品予定の

 

インドの工場のオーガニックコットンのセーターの先上げ商品が

 

日本に届けられました。

 

 

先週は、2019春夏商品の1stパターン出しをしていたので

 

頭の中を ”秋冬もの” に切り替えての検品です。

 

 

 

 

 

通常、

 

一枚のセーターが店頭に並ぶまでに

 

少ない場合で、最低一回。

(一度のサンプルで本生産にGOするのは、うちではあまりないことですが)

 

 

今 私たちが携わっている、こちらのブランドでは3回~4回

 

サンプルを作って、修正すべき点などをチェックしています。

 

 

今回は、そのサンプルの中でも

 

本製品になる最後の段階でのチェックです。

 

 

 

デザインやパターンの修正点は

 

1stサンプルアップ時に済ませています。

 

1stサンプル~3rdサンプルで、ほぼ満足のいく商品に仕上がっていたのですが、

 

本製品を作る工場のラインでサンプル(Topサンプルと呼んでいます)を作ると

 

今まできれいに問題なくできていたことが

 

出来なくなっている。。ということが、ままあります。

 

 

 

【例】シンプルなタートルネックの衿リブ部分の編み出し。 

 

 

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赤丸で囲っている部分。

 

波打ったようにヘラヘラしていますよね。

 

リブの端がすっきりしていないと、全体の商品の印象が垢ぬけないものに

 

なってきます。

 

 

そして、こちらはオーガニックコットンの商品。

 

コットン商品は、着用回数が増えるにつれて 生地が柔らかくなることはあっても

 

洗濯の度にもとに戻ったりという

 

復元性の高い素材ではありません。

 

 

なので、店頭でお客様の目に触れる 商品として出来上がった時が

 

満足のいくパーフェクトな状態でないとよくないのです。

 

 

こちらのリブの端の状態。。

 

一番端のループ目(編み目)が、それより内側の目の大きさに比べて

 

一回り大きくなっていますね。

 

 

これは たぶん、編みだしの目を作るときに使う

 

「抜き糸」が太すぎるために、このようになっているのだと思います。

 

なので、このサンプルに使用している抜き糸を

 

もう一回り細い規格のものを使ってもらうように指示しないとダメですね。

 

 

あと、抜き糸が太すぎると、最後の仕上げに糸を抜くときに

 

ループ目に引っかかって

 

その部分が伸びたりして綺麗なしあがりになりませんね。

 

そういう意味でも、抜き糸の太さや素材は

 

重要なのだと思います。

 

 

 

 

 

 

【例】ガーター編みの脇の接ぎ部分

 

 

 

次に目がいったのが

 

2段ガーター編みのセーターです。

 

3rd SPLまでは身頃の脇線は、比較的にすっきりと仕上がっていたのに、

 

Top SPLでは、表側から見ると ガタガタになってました。

 

 

その理由は、パーツの接ぎ(リンキング)にあるとみて、ひっくり返してみると。。。。

 

 

3rd SPLとの違いが明らかに。。

 

 

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皆さんは、この違いが判りますか?(^^;

 

 

 

①パーツの端のすぐ横をリンキングしている

 

②パーツの端~0.5㎝程内側をリンキングしている

 

 

 

表からみて綺麗に仕上がっていた 3rd SPLの接ぎは、

 

どちらのほうかお分かりですか?

 

 

。。。。。。

 

 

 

 

答えは、② です。

 

 

ガーター編みのように、組織が凸凹になっているものは、

 

天竺組織のように平坦な編み地と違い

 

編み地の端まで凸凹と歪んでいることが多いです。

 

ですから、編み地の端でリンキングをしてしまうと、

 

その端の歪みの影響を、接ぎ線にもろに受けてしまうことが多いのです。

 

ケーブル編みのセーターで、端までケーブル柄が入っているものも同様のことが言えます。

 

その場合は、編み端から少し内側に入った場所でリンキングする方が

 

表側から見た場合に、すっきりとまっすぐに仕上がります。

 

 

 

同じ様に編まれたパーツでも、

 

接ぎ方一つ異なれば、商品の仕上がりに大きく影響してきます。

 

リンキングも特殊なニットの工法の一つといえると思います。

 

 

 

 

 

そして、この写真のリンキング目。。

 

少し特殊なマシンで 日本では同じものは見かけないのですが、

 

二本の糸が交差するようにステッチされていくので

 

ガッチガチに留まってしまうという。。。(泣)

 

ものすごく硬くて頑丈なリンキングなのです。。

 

 

この、インドの特殊なリンキングマシンについては、

 

またの機会にお話しできれば! と、

 

思います。

 

 

 

 

お客様に届く前の、最後のサンプルは、

 

このように、縫代をひっ繰り返したりしつつ

 

細かくチェックしていってます。

 

 

この修正が、現場の工場に理解してもらえますように

 

今日も頑張りますね!

 

 

 

#ニット商品 #ニットサンプル #リンキング #セーターができるまで